“女の子と男の子”から“AlmyとOrne”へ ― 名前を変えた理由 ―
- のぞみ 箕村
- 5月2日
- 読了時間: 4分
これまで、私のセッションやスクールでたびたび登場していた「内側の女の子/男の子」という言葉。
この言い方には、私自身も、そして多くの方も深い親しみを感じてくれていたと思います。
それは、“誰かに見せたことのない本音”や“本当は感じていたこと”に触れるとき、
「女の子」「男の子」と呼ぶことで、どこか素直に、柔らかく自分に寄り添える感覚があったからです。
けれど今回、『LifeMatrix』という一冊の本として全体に向けて発信するにあたり、
私はこの呼び方を変える決断をしました。
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なぜ名称を変えたのか?
新しい呼び方として、まず本書では
内なる同性を「Inner Ally(インナーアライ)」、
内なる異性を「Inner Partner(インナーパートナー)」
という名称で整理しました。


これは「内なる本音の声(感性や願い)」と「それを現実に届けようとするもう一人の自分(応答と行動)」を、
より構造的に理解するための言葉です。
ただし、これだとあまりに長くて呼びづらいので…😂
もう少し象徴的で、親しみを持って呼べる名前として、次のように表現を整えました:
◎Almy(アルミー)
「Ally(味方)」+「Me(わたし)」=もっとも近くにいる味方
→ 感性や本音、内なる願いを担う存在。
◎Orne(オルネ)
「Other(もう一人のわたし)」+「One(一つの存在)」
→ 現実に向かって応答し、動き出すもう一人の私。
※ ご本人が女性であれば、Almyは“内なる女性”、Orneは“内なる男性”として感じられることが多く、
男性であればその逆になる場合が一般的です。
ただし、このふたりの存在は“性別の枠を超えた本質”でもあるため、
それぞれが“最も自然に感じる形”で受け取っていただければと思います。
また、もうひとつ大切な理由があります。
「女の子/男の子」という言葉には、愛着ややさしさがある一方で、
どこか“未熟さ”や“守られる存在”のイメージがつきまとってしまうことがあります。

私たちの内にいるこの存在たちは、本来とても繊細で深い知性や意志をもったパートナーです。
だからこそ私は、「子ども」ではなく、一人の存在として、
“尊厳”と“成熟”を持った名前で呼びたいと思いました。
そしてもう一つ、構造的な視点からも重要な理由があります。
これまでの「女の子/男の子」という表現では、
女性にとっての“女の子”と、男性にとっての“女の子”の役割や立ち位置がまったく異なるにもかかわらず、
同じ言葉で呼ぶことで、誤解や混乱を生む場面があったのです。
構造として内側を理解していくとき、同性/異性それぞれの役割を明確に見つめることがとても大切になります。
だからこそ、「Almy」と「Orne」というニュートラルな呼び名を使うことで、
性別や立場を問わず、構造としての理解がより深まりやすくなると感じています。
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それから…
これまでは、1対1のセッションや少人数のスクールという対話のある場でお伝えしてきたため、
「女の子」「男の子」という呼び方でも十分にそのイメージや関係性が伝わっていました。
その人に合わせてお話することができますしね。
けれど『LifeMatrix』は、私と直接話したことのない方にも届いていくもの。
この構造を初めて知る方にも、性別や背景に関係なく、自分の内側の存在たちを受け取ってもらえるようにと考えたとき、
よりニュートラルで普遍的な言葉が必要だと感じたのです。
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名前は変わっても、AlmyもOrneも、これまであなたが出会ってきた「内なる女の子/男の子」と同じ存在です。
むしろ、こうして言葉を整えたことで、
私たちの中にいるその存在の尊厳や成熟を、より深く感じ取れるようになるのではないかと感じています。
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慣れるまでは違和感があったり、わかりづらい部分もあるかとは思います🙇♀️
ただ、この変化もまた、「LifeMatrix」がひらいてきた一つの節目ではないかと思います。
新しい名前に戸惑いがある方は、どうか無理に置き換えなくても大丈夫です。
あなたにとってしっくりくる呼び方で、これからもAlmyとOrneと共に歩んでいってください。
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本のことについても、とても温かく、熱のこもった反響を既に頂いておりまして、本当にありがたい限りです😭✨
お届けまではもう少しだけお時間を頂きますが、今後ブログでもちょこちょこ補足を出していきますので、楽しみにしていてくださいね!
では皆様、気温差が大きい季節ですから、ご自愛を忘れず、お過ごしくださいませ✨
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