「前提」さえわかれば、簡単なことだと思ってた
- のぞみ 箕村
- 5月3日
- 読了時間: 5分
私はこれまで、LifeMatrixの構造について「難しいものではない」と感じていました。
たしかに言葉や定義は独特かもしれません。
けれど、一度前提さえ理解すれば、誰にでも扱えるものだと思っていたんです。
なぜなら、私自身がこの構造を日常の中で自然に使っていて、
セッションや日々の出来事の中で、AlmyやOrneのサインを“すぐに”読み取ることができるからです。

けれど、最近ある出来事を通して、
私はこの「前提」そのものが、実はとても高度な感性と構造の統合だったことに気づきました。
AIとのやりとりで見えた、構造の“ズレ”
その出来事というのは、ChatGPTとのやりとりでした。
私は本を作成するに当たって、誤字脱字のチェックもかねて、AIに、LifeMatrixの構造やそれに基づく内側のサインの読み方を丁寧に説明しました。
纏めたファイルを読み込ませ、それを前提として読み込んでもらい、絶対にそれを守ること。
また、主語や返す場所、感情の背景まで含めて、整理しながら話したつもりでした。
しっかり認識させる為に同じチャット内で会話することも徹底し、間違う度前提を送り直す形で徹底してやりました。
でも、いくら整理しても、AIは何度も微妙に主語をすり替えたり、
感情の意味を“整えて”別のものにしたり、
背景を変えて受け取ってしまう。
最初は「こんなにわかりやすく整理したのに、何でこんなに混乱するの?」と驚きました。
基本的にかなり高性能だったから、どんな場合も色々な理論をしっかり理解し、提案してくれていたからです。
細かな感情や気持ちを読み取って欲しいわけでもなく、構造としての機能の理解がどのくらいわかりやすくなるかをチェックしたかっただけだったので、余計に不思議でした。
けれど、途中で気づいたんです。
AIがここまで混乱するのは、ただ“既存の考え方”や“一般的な心理の定義”に、自動的に引きずられてしまっているからだと。
そしてその瞬間、私はこれまでのことのより深い理解を得たのです。
それは、“構造の前提”そのものが、私が思っていたよりもはるかに複雑だったということ。
AIとのやりとりを通して、
私はこの構造を細かく言語化して伝えました。
でも、いくら丁寧に構造を言葉で整理しても、
AIは何度も“主語”をすり替えたり、“感情の背景”を勝手に変えてしまった。
それはつまり、
一度知っているつもりになったロジックに、自動的に引きずられてしまうということ。
感情がなく、知識量が凄まじいAIでこれです。
人間であれば、より混乱するのは、明白なことでした。
これまでの経験や、感情の記憶、思考のクセ、正しさの基準――
そのすべてが、“新しい構造”の受け取りを難しくしている。
たとえどれだけ言語で整理されていても、
体感として理解しようとするとき、ズレが起きるのは当然のことだったんです。
勿論個人的な部分を、細かくみていくのは難しいことなのは理解していました。しかし構造の基礎的なところでもここまで混乱するというのは私の考えを変えざるを得ないことを教えてくれました。
私はずっと、「前提は単純。そこがわかればある程度までは大丈夫」と思っていたのです。
でもその“前提”というのは、私にとっては
長年にわたって感性を信じて生き、検証し、積み重ねてきたものだった。
• AlmyとOrneがそれぞれどこに現れ
• どの行動が何に応答していて
• どこでサインを受け取り、どこで返すのか
そうした視点を「当たり前」と思っていたのは、
私がもうそれを“生きる視点”として持っていたからなんだと気づきました。
急にそのことを知った皆さんにとっては、新しい神経回路をつくるくらいの感覚になるもの。
どことどこが?などがわからなくなるのは、“当然”のことだったのです。
また基礎がわかったとしても混乱する理由はまだあります。
たとえば「社会的表現で返す」と言っても、
それが「発信」なのか「外見」なのか「日々の言動」なのかは人によって異なります。
Almyが抱えている本音の感情や、声にならない願いによって、
応答すべきOrneの行動もまったく違ってくる。
だから、「これをやればいい」という単純なものではないし、
“感性と現実の間に、どの道を通せばいいのか”を感じ取ることが本質なんです。
それに、自分を変える行動するには毎回勇気が伴う…。
そうなれば、そこに立ったとき、誰もが迷います。
迷うのが正解なんだ。
見えないことを、わからないまま見ようとすることが、もう応答なんだ。
それがこの『LifeMatrix』を知って、現実を変えていく上でもっとも大切なことです。

構造を、正確に理解するのは、結果を出す上でとても大切です。
しかし、この構造は、決して“知識を覚えたら全てわかる”というものではありません。
むしろ、わからないことを、丁寧に感じていくことそのものが、構造を理解するプロセスなんです。
たとえ今はピンとこなくても、
「こういう仕組みがあるんだ」と知っているだけで、必要なときに、その地図はちゃんと開きはじめます。
ですから、頑張ってやっている人ほど、わからないとご自分を責めたくなる。
でも、もし今、あなたが「まだよくわからない、自分はなんてダメなんだ」と感じていたとしても――それはあなたがダメだからでは決してありません。
それは、まさに構造と出会っている証。
AlmyとOrneが、あなたの中で語りはじめている証です。
その声に、ゆっくりと耳を澄ませていけば大丈夫。
焦らず、無理せず、あなたのペースで。
この構造は、ちゃんと“あなたの人生の中で”働きはじめてくれますからね☺️
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